世界最大級テック展示会で注目集めたテーマは? プロダクトやサービスで日本は韓国に及ばず

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ChatGPTが登場したのは2022年11月でしたから、さすがにわずか2カ月後のCES 2023の会場では、生成AI技術を組み込んだプロダクトやサービスを披露している企業はほぼ見られませんでした。

しかし、それから1年以上が経過し、生成AIの開発競争が激化した2024年は、その活用法について、各社が本格的に試行錯誤した成果を披露する最初のCESとなりました。

サムスン電子がCES 2024で掲げたキャッチコピー「AI for All」に象徴されるように、家電からモビリティまで、生成AIを活用したプロダクトが会場の至る所で見受けられました。

1つひとつのサービスやプロダクトを紹介していくときりがありませんが、生成AIを活用するビジョンの描き方として非常に明快かつユニークで、筆者の印象に残ったのは、世界最大の小売業者であるウォルマートのダグ・マクミロンCEOによる基調講演です。

ウォルマートCEOが語った未来

マクミロン氏が基調講演で語った内容を端的にまとめると、「徹底してパーソナライズされた、シームレスで柔軟なショッピング体験を実現するために、生成AIは大いに役立つだろう」という、少し先の未来のビジョンです。

例えば、仲のいい友人同士が集まって、誰かの家でホームパーティーをするとしましょう。

パーティーの料理を準備するまでには、どんなメニューにするかを決め、そのメニューを作るための材料やレシピを調べて購入する、という手順が必要不可欠です。最近はネットスーパーが増えたとはいえ、「メニューを考案し、参加者の人数や属性を考慮した材料を購入する」というステップは、あって当然のものであると誰もが考えているはずです。

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