世界最大級テック展示会で注目集めたテーマは? プロダクトやサービスで日本は韓国に及ばず

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ところが、ウォルマートが発表した新サービスは、「6人で誕生日のパーティーをしたい」とだけリクエストすれば、あとは生成AIがメニューから必要な材料までをすべて判断・選択して、まるごとパッケージにして届けてくれるという、画期的なサービスでした。

このサービスがブラッシュアップされていけば、いずれは「夏に10人でバーベキュー」「子どもの誕生日パーティー」「ヴィーガン向けの感謝祭イベント」のように、キーワードやシチュエーション、参加者の属性などを伝えるだけで、生成AIがその場に適したメニューを提案し、それに沿った材料のセットが自動的に届くようになるでしょう。

同じように、冷蔵庫内の食品の在庫を生成AIが常時把握し、不足した場合はウォルマートのネットスーパーに自動的に注文して補充してくれる未来も、遠からず訪れることが予想できます。

最新のテクノロジーを機能や性能だけで語るのではなく、日常生活の延長線上に溶け込むストーリーの一部としてプレゼンする。ウォルマートの基調講演からは、生成AIを自社のサービスにシームレスに組み込む必然性とリアリティが確かに感じられました。

このように、CESのようなビッグイベントで見るべきは、プロダクトだけではありません。その年の基調講演で誰が、何を語っているかもしっかりとチェックしておきましょう。

CES 2024での日本企業の注目すべき発表

CES 2024では、例年と同様に、ソニーグループやホンダなど、日本の大企業の出展も、当然ながら多数見かけました。

ホンダはグローバル市場に投入する新たなEV「Honda 0シリーズ」を、三部敏宏社長が世界初発表。2040年にはエンジン車を全廃することを目標に掲げながらも、現状では出遅れている同社としては、巻き返しの切り札として、新世代EVに注力していくことが予想されます。

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