世界最大級テック展示会で注目集めたテーマは? プロダクトやサービスで日本は韓国に及ばず
また、ホンダとソニーグループの合弁企業であるソニー・ホンダモビリティも、同社の川西泉社長、ソニーグループの吉田憲一郎CEO、ホンダの三部社長が現地に駆けつけ、EV「アフィーラ(AFEELA)」の進化した最新プロトタイプを発表。PS5のコントローラーを使ってステージに無人車両を登場させる演出で会場を沸かせました。
アフィーラには、マイクロソフトのAIクラウド「Azure OpenAI Service」を使った対話型AIを搭載することも発表されました。モビリティという箱に生成AIをどう活用するかという創意工夫が感じられ、2026年の北米市場での販売に向けて本格的に始動している様子が伝わってきました。
CES 2024に出展した日本企業の中では、2018年に旭硝子から社名を変更してリブランディングを図ったAGCが、非常に見応えのある展示を行っていたことも印象に残っています。
日米欧のAGCグループ関連会社が一堂に集まった今回の展示では、単に素材を展示するのではなく、その素材と技術力を用いて、どのようなテクノロジーを次世代モビリティに提供できるのか、といったビジョンと世界観をはっきりと打ち出し、壮大なソリューションとして提示していた点が、多くの企業から注目を集めたものと思われます。
前年同様、勢いのある韓国企業には及ばない印象
しかし、全体として見ると、プロダクトやサービスの注目度という点では、残念ながら、前年に続き、勢いのある韓国企業には及ばなかった印象を受けました。
世界最先端のテクノロジーをキャッチアップし、自ら発信する側になることが、日本企業にとっては当面の大きな課題だと感じられました。
CESは、ただプロダクトを発表するだけの場ではなく、協業する企業と出会い、自社のエコシステムを広げていく場でもあります。その意味でも、魅力的なプロダクトや世界観を提示し、存在感を示すことが重要です。
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