ブックオフ橋本相談役が今やっていること 相談役になっても現場で大活躍

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「BOOKOFF PLUS(ブックオフプラス)」の外観

――今の若い世代の中には、将来のことが見えにくく、目標を持ちづらいと思う人もいるのではないかと思うのですが。

現実には老後がどうなるのか、格差社会が広がっていくのではないかと不安になる気持ちはよくわかります。だけど計画は立てるべき。「5年後に起業する」といった立派な目標もそうですし、1年後とか半年後、身近なところでもいいと思うんですよ。

そうして目標と計画を大切にして、仕事に向き合ってみてもらいたいですね。「超つらい」と思っていたことが、必ず「超楽しい」に変わる瞬間が来ますから。

――今後はどのように変化していこうとしているのですか?

以前のブックオフは、どちらかというとスタッフの専門性を消してきたんですよね。統一したマニュアルで成長してきて、それ自体は悪いと思っていません。

でもブックオフは今は本やCDだけではなく、洋服や家電なども扱う総合リユース業に進化しています。「このカメラの性能は……」と語れる力が必要になっていくので、専門性の面ではより磨きをかけていかなければいけませんね。

危機を乗り越える答えは、常に現場にあった

――橋本さんはこれからも現場に出続けるのでしょうか?

もちろん。経営者としてもさまざまなことを経験しましたし、「本当に会社が潰れるのではないか」という危機感を持ったことは何度もあります。でも、その危機を乗り越えるきっかけや答えは、常に現場にありましたからね。

1990年の4月17日以降、現場から心が離れたことは一度もありません。卒業できたら楽になるのかもしれませんが(笑)。もう少し、頑張りたいと思っています。

(文:多田慎介)

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『リクナビNEXTジャーナル』編集部

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