夏休み「自立した子」に育てるための"仕掛け" 子どもが自発的に行動するための「3つの原理」

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それは、夫は子育てを手伝っていることを「やっている」と答え、奥さんは手伝うのではなく、「役割分担」としての子育てをやっている状態を「やっている」と認識していることから、このギャップが生まれます。

手伝いと役割分担では、見かけは似ているようでも、「主体性」があるかどうかの決定的な差があります。手伝いは、あくまでも補助的に行っているのであって、自らは主体ではありません。

「自立」は役割として活動すること

これと同様に、子どもが一般的に家庭内で行うことは、手伝う状態です。しかし、いつも家事をしている親が体調不良で寝込んだとき、子どもたちが自主的に家事をやっている姿を見たことはないでしょうか。これは手伝っているのではなく、役割として活動しています。これを自立と言います。

手伝いだけでも十分なことですが、もし夏休みという子どもにとって比較的時間的余裕がある期間に役割として主体的に行うことができれば、自立につながると考えています。これもポイント制に入れてしまうことで、自分の活動の成長感も出てきます。もちろん、家事が子どもの大きな負担になることはよくありませんので、そのあたりは状況も見計らってください。

以上、夏休みを利用し、自立した子になるための仕組みと活動についてお伝えしてきました。子どもは徐々に成長し、自立していくものですから、夏休みだけで完全な自立状態にはなりません。しかし、やがてやってくる完全自立に向けて、疑似体験はできます。それには、長期休みが効果的です。そのための仕組みとして、ポイントを利用した手帳モデルは有効的だと思います。すると9月以降、子どもたちがこれまでの姿と異なる、見違えた状態でスタートできると思います。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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