なぜ目の動きを速くしても本の速読できないのか 必要な情報をできるだけ早く、頭に叩き込む方法

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これまで良しとされてきた速読の方法が科学的に検証した結果、不可能であることがわかりました。では、驚異的な速読術を身につけた人たちは一体何をやっているのでしょうか。それはズバリ、「つまみ読み」です。

効果的な「つまみ読み」のコツ

スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長が教える 脳が一生忘れないインプット術
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実際に、速読者の目の動きは、全体を捉えることなく、ごく一部の文字情報にしかフォーカスしていないことがわかってきています。

最新の科学が明らかにした効果的な「つまみ読み」のコツを、ここでは1つだけ解説しましょう。

突然ですが、クイズです。

いつものあなたのスピードで全部読むと10時間かかる本があります。しかし与えられた時間は5時間です。

半分の時間で、できるだけ本の内容をインプットするためには、次のどの「つまみ読み」の方法が良いでしょうか?

A 同じスピードで全体の前半だけ全て読む 
B 同じスピードで全体の後半だけ全て読む
C 同じスピードで全段落の前半だけ読む

どれもあり得そうですが、この中のどれか1つが飛び抜けて効果が高いという結果が出ています。

答えは、Cです。

文章はおしなべて前半のほうにキーになる言葉や考えが出てきます。読むべき材料の各段落の前のほうだけを「つまみ読み」しておくと、全体の内容を素早く把握することができるのです。

星 友啓 スタンフォード大学・オンライン高校校長 哲学博士

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ほし ともひろ / Tomohiro Hoshi

スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長。哲学博士。1977年生まれ。東京大学文学部思想文化学科哲学専修課程卒業。その後渡米し、スタンフォード大学哲学博士を修了。同大学の講師を経てオンラインハイスクールの立ち上げに参加。2016年より校長に。オンライン教育の世界的リーダーとして活躍。『全米トップ校が教える自己肯定感の育て方』など著書多数。
公式サイト/https://tomohirohoshi.com

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