海外発のIPも取り込む。例えば「角川まんが科学シリーズ『どっちが強い⁉』」は、マレーシアの出版社が持っていた作品だ。日本向けに翻訳し、小学生の間で大ヒットとなった。
カドカワは、こうして生み出したIPを、アニメ、ゲーム、グッズといった自社が保有するメディアで展開することで、IPから得られる収益の最大化を図っている。
他社へライセンスアウトする場合と異なり、編集者がアニメやゲームの制作に深く関与することで、原作者が意図する世界観や作品のトーンを守ることができるのもメリットだ。また集英社『【推しの子】』など他社の人気IPのアニメ化も手がけることで、ライセンス収入も拡大している。
結果、IP関連事業を示す出版・アニメのライセンス収入は年々拡大し、400億円に迫る。ライセンスビジネスなので利益率も高い(下図)。
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