「newmo」CTOが考える「輝ける」場所の探し方 メルペイから「ライドシェア」へ軸足を移した訳
2024年4月、一般ドライバーが有償で顧客を送迎する「ライドシェア」が、日本でも条件付きで解禁された。
この事業に早くも参入を発表し注目を集めているnewmoは、Qiita創業者・海野弘成さん、ココナラ創業者・新明 智さんなど、そうそうたる面々が立ち上げメンバーに名を連ねる。タクシー事業者に向けて運行管理DXやライドシェア導入技術支援など行う『newmoタクシー(仮)』、一般ユーザーがライドシェアの利用に用いる『newmoアプリ(仮)』の開発を目指している。
この開発をリードするのが、CTOの曾川景介さん。シリコンバレーでエンジニアとして活躍した後、前職のメルカリグループではCTOとしてメルペイの立ち上げを牽引。過去には『LINE Pay』の開発にも携わった経歴も持つ、FinTech領域のプロフェッショナルだ。
そんな曽川さんが、ライドシェアの世界へ軸足を移した理由とは何か。「自分のやりたいことが、最も自分の価値を発揮できるステージとは限らない」と語る曾川さんのキャリア観に迫った。
FinTechのプロがライドシェアに見出した可能性
曾川さんがライドシェアと初めて出会ったのは、今から約15年前。
大学院修了後にシリコンバレーに渡り、現地のベンチャー企業でクレジットカード決済サービス『WebPay』を立ち上げた当時にさかのぼる。
その頃から、曾川さんはライドシェアに魅力を感じていた。