投資信託「以外」のほったらかし投資の選択肢とは 年利10%ならおよそ「7年で資産が倍」になる
①のポイントは、投資信託を一定額で毎月購入し、積み立てていくことです。いわゆる「ドルコスト平均法」という投資方法ですが、毎月一定数を購入する場合に比較して、購入単価を下げることが可能です。
②の投資先に関してですが、年利10%超をねらえる商品を見つけ出すことは可能です。
いきなり高額なものに投資するのは金額的にも心理的にもハードルが高いので、数十万円台くらいから購入できる商品があるかどうかを確認して投資するといいと思います。
そもそも、高額になればなるほど商品を買える人が少なくなり、需要の大幅増加が見込めず、価格上昇が想定しにくくなります。投資に対する費用対効果を考えると、あまりにも高額な商品を買うよりは、少額なものから始めることが重要です。
コインやウイスキーはいくらから買える?
アンティークコインの場合、1枚で1億円を超える高額なものもありますが、10万~20万円程度から購入できるコインもたくさんあります。
ウイスキーカスクも同様で、億単位で取引されているカスクもありますが、そのようなカスクを買える人は世界的にも稀(まれ)です。樽詰めしてからまだ時間がたっていないカスク(ニューメイク)や、あまり人気のない地域のカスクであれば数十万円から購入できます。
まずは少額のものから投資を始め、数年後にその投資を回収したら、もう少し高額のものに投資し、また数年後に回収したらさらに高額なものに投資をする、という流れが私はいいと思っており、名付けて「わらしべ長者的投資戦略」です。
『10万円から始める![貯金額別]初めての人のための資産運用ガイド』(内藤忍著、ディスカヴァー携書、2015年)には「資産運用は3段ロケットで考える」とあり、1段目ではインデックスファンド(日経平均などの指数に連動した投資成果を目指す投資信託)を組み合わせて資産を積み上げ、2段目では国債、ETF(上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)などのインデックスファンドに代わる商品へのスイッチを検討し、3段目では金融資産から実物資産へとスイッチする、といった内容が書かれています。
このように、3段階で増やしていくという部分は、「わらしべ長者的投資戦略」に通じるものがあります。
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