YOASOBIも参入「韓国・推し活ビジネス」の実態 なぜ日本人アーティストが「Weverse」に参加?

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韓国アイドルとのコラボレーションが続き、今年は世界最大級のアメリカのフェス「コーチェラ・バレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル」で単独ステージを果たすなど、活動の幅を広げているYOASOBIが「Weverse」に参加したことは、「Weverse」を運営するウィバース・カンパニーにとっても願ったり叶ったりといったところです。というのも、240以上の国と地域で利用でき、月間アクティブユーザー数が1000万を超えるWeverseの現状はK-POPファンに支えられていることが大きいからです。

K-POP界トップの男性グループBTSを輩出したエンターテインメント企業HYBE傘下の事業として2019年に立ち上がって以来、右肩上がりに成長しているものの、HYBE系K-POPアーティストの名前だけに頼らない、独立した事業としてさらに成長させていきたいという野望を持っています。

K-POP界で割と大きな話題となったHYBE経営層の中で起こった今年4月のお家騒動以前からその方向性について明かしていますから、一時のトラブル回避というよりも長い目でリスクを分散させた事業という側面もあるでしょう。

「Weverse」には130組以上のアーティストや俳優が参加し、アリアナ・グランデが合流予定だったりと海外勢も参加していますが、K-POPファン以外からはまだまだ認知度が足りないことをウィバース・ジャパンのジェネラルマネージャー、ムン・ジス氏も認めています。

YOASOBI効果による新規加入者数は公表されていませんが、「大きくは2つの反応がある」とジス氏は説明を続け、「『Weverseへようこそ』と歓迎するファンと、『Weverseって何だろう』と調べてくれて、拡散してくれるファンがいます。いずれにしろ多言語で反響が大きいことは間違いないです。YOASOBIさん自身もグローバルのファンともっと接点を増やしたいと考えていることを話し合いの中で聞いていたので、Weverseが役立つものになると実感もしているところです」と、今回のYOASOBIの参加の経緯を聞くなかで答えています。

100億回再生アーティストも参加

ウィバース・カンパニーの日本事業が本格的にローンチしてから約2年半の間、日本のアーティストの「Weverse」参加は広がりつつあります。例えば、2023年にコミュニティを開設したAKB48は今年4月20日に韓国では初となるファンミーティングをソウルで開催し、成功したのは「Weverse」での活動も大きかったそうです。

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