YOASOBIも参入「韓国・推し活ビジネス」の実態 なぜ日本人アーティストが「Weverse」に参加?
TikTokなどSNSで代表曲の「NIGHT DANCER」が100億回超えの再生を記録する2000年生まれの男性アーティストimase(イマセ)も「Weverse」を活用する日本人歌手の1人です。YOASOBIと同様に6月に韓国の「2024 ウィバース・コン・フェスティバル」にも出演しました。会場では海外のファンから日本語で「かわいいねー」といった声援を受けながら、会場を沸かせていました。
ライブ後に話を聞くと、「何気ない日常を投稿することができたり、いろいろな国のファンの方からの応援コメントも見ることができるので、ファンとコミュニケーションが取れていると感じています。デジタルファンレターは本当の手紙を受け取った気分になれます。そもそも自分自身がSNS発のアーティストなので、ファンとの距離が近いことは当たり前のように思っています」と、新世代のアーティストらしい答えでもありました。
また今年からアジアツアーにも挑戦していることからも、多国籍のファンと一度にコミュニケーションが図れるツールを好意的に思っている様子でした。
安心感が強いセミクローズドな空間
一般的なSNSでもコミュニケーションを図ることは可能なものの、登録制というセミクローズドな空間のプラットフォームであれば、安心感も強いのかもしれません。アーティストとファンとの関係性においてもコミュニケーションが重視される今、一般的なSNSで問題が起こっているのも事実です。
ウィバース・ジャパンのジス氏が「誹謗中傷で心が傷ついたアーティストは実際にいます。ファンも自分が好きなアーティストを守る場所を求めていると思います」と話していた言葉に納得します。コミュニケーションを安定させた先に互いの利益がある「Weverse」のようなモデルが1つの解決策になるからです。エンタメビジネスにおいて良くも悪くも時に熱くなり過ぎる会話はどの国でもあり、だからこそ新たな推し活グローバルビジネスが支持され始めていると言えそうです。
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