J1昇格は悲願であり通過点、ジャパネット髙田社長が明かすV・ファーレン長崎《売上高40億円》の勝算とACL制覇の野望

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V・ファーレン長崎の会長を務めるジャパネットホールディングスの髙田旭人社長兼CEO。J1昇格、そしてその先のステージへクラブをいかに導くのか、道筋を聞いた(写真:筆者撮影)
2015年に開業したパナソニックスタジアム吹田を皮切りに、2020年のサンガスタジアム by KYOCERA(新設)、2021年のヨドコウ桜スタジアム(改修)、2024年のエディオンピースウイング広島(新設)と、西日本のJリーグクラブの本拠地が次々とリニューアルされている。
機運を一段と加速させたのが、2024年10月にオープンしたPEACE STADIUM Connected by SoftBank(略称=ピースタ)だ。約2万人収容の都市型スタジアムの完成によって、長崎の人の流れが大きく変わり、スタジアムやV・ファーレン長崎(以下、V・ファーレン)、サッカーへの関心度も高まっている。
ピースタはV・ファーレンの経営や長崎の街にどんなインパクトを与えているのか。東洋経済オンラインでは、クラブ幹部へのインタビューも交えて、長崎に誕生した新スタジアムの効果を前後編に分けて検証する。
前編:新スタジアム効果でV・ファーレン長崎の観客数は2年前から倍増、1000億円投資で長崎を変える「ジャパネット流」地域創生
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早期の代表戦実施に強い意欲

企業や自治体などの関係者向けのピースタ視察が5月末段階で3354人に達していることは前編で触れた。「新たな事例を学びたい」という人々が殺到している点は特筆に値する。

日本サッカー協会の宮本恒靖会長も今年1月に訪問。最新鋭の設備や環境を前向きに評価していた様子だ。日本代表の森保一監督が地元・長崎出身ということもあり、2025年中の日本代表戦実施も噂されたが、10・11月の親善試合開催は実現しなかった。

プロジェクトを推し進めたジャパネットホールディングスの髙田旭人社長兼CEO(最高経営責任者)は「われわれも実現に向けてやれることはやりたい。代表を応援しているスポンサー企業との兼ね合いもありますが、何とかうまく調整をつけ、早期の開催にこぎつけたいと考えています」と力を込める。

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