J1昇格は悲願であり通過点、ジャパネット髙田社長が明かすV・ファーレン長崎《売上高40億円》の勝算とACL制覇の野望

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日本代表戦に先駆けて、ピースタでは7月21日に日本代表・久保建英を擁するレアル・ソシエダとV・ファーレンのフレンドリーマッチが行われることになっている。2026年1月16〜18日には、HAPPINESS ARENAでBリーグオールスターゲーム2026の開催が決まっているという。

約6000人収容のHAPPINESS ARENA。バスケットボールの試合はもちろん、音楽フェスやコンサート、大相撲や歌舞伎などにも対応(写真提供:長崎スタジアムシティ)

「サッカーやバスケに関わっている人は、長崎スタジアムシティのことを多少なりとも知っていると思いますが、全国的には認知されていないと感じることもあります。この前も首都圏で1000人規模の講演会に参加したんですが、6割くらいが知らなかったんです。

九州で遠いというのもあるでしょうし、チームがまだJ2にいるので、その影響もあるかもしれません。だからこそ、ビッグイベントの誘致は大きな意味があると思いますし、V・ファーレンのJ1昇格も重要な点です」

収入アップ・投資回収へJ1昇格は重要な要素

髙田氏もこう語るように、V・ファーレンのJ1昇格と、その後の定着は悲願以外の何物でもない。2017年にジャパネットが完全子会社化した翌年の2018年にJ1へ初参戦を果たしたものの、1年でJ2に降格。そこからは2019年が12位、2020年は3位、2021年が4位、2022年は11位、2023年が7位と、なかなか最高峰リーグに手が届いていない。

昨季は終盤の5連勝でJ1昇格が確実視されるほどの勢いがあったが、あと一歩のところで涙をのむことになった。「新スタジアムオープン時にはJ1在籍」というのは悲願だったが、残念ながら今もかなっていない。

「長崎スタジアムシティの収入アップ・投資回収を早めるためにも、J1昇格は重要な要素。もちろんイベント開催を増やしたり、ホテルの稼働率を上げることも重要ですが、何としてもJ1に上がり、定着したいというのはみんなの強い思いです。

今季のJ2は大混戦で、V・ファーレンはここまで昇格圏内に入れていませんが、原因はわかっている。下平(隆宏)監督やスタッフともよく話をしますけれど、キャプテンの山口蛍のケガがあって、最初の10試合はかなり苦労した。ただ、本当の勝負はここからなので、大丈夫だと信じています」

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