クラブW杯は全敗、30年でJ1優勝1回、埼スタ管理者から除外… 三重苦にあえぐ「浦和レッズ」が完全復活へ掲げる"のろし"

クラブW杯では3試合すべてで敗北。サポーターにお辞儀する選手たち(写真:時事)
いよいよ佳境に突入する2025年シーズンのJリーグ。最高峰リーグのJ1は8月下旬時点で前代未聞の大混戦となっている。こうした中で、19年ぶりのJ1制覇を目指している浦和レッズにも、まだチャンスが残されている状況だ。
経営面では、7月にJリーグが発表した「2024年度クラブ経営情報」で「2期連続の売上高100億円突破」が明らかとなった。日本最大の収益規模を誇るビッグクラブはこの先、どこに向かおうとしているのか。本稿では田口誠社長へのインタビューも交え、前後編に分けて浦和レッズの現状と今後を分析していく。
前編:浦和レッズ「売上高200億円クラブ」への虎視眈々、《2年連続で売上高100億円》でも拭えない危機感の正体
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クラブW杯で突きつけられた現実
Jリーグクラブで初の2期連続売上高100億円突破を果たし、Jリーグ屈指のビッグクラブの地位を改めて知らしめた浦和レッズ。しかしながら、6月のFIFAクラブワールドカップ(W杯)では海外の有力クラブを相手に3戦全敗。世界との実力差を突きつけられる格好となった。
シアトルとロサンゼルスで全試合に足を運んだ田口社長も「個の力の差を痛感しました」としみじみ語る。
「今の日本代表を見ると、国内組はほんのわずかで、大半が海外クラブに所属する選手たちです。彼らは強豪国のドイツやスペインをW杯の大舞台で倒せるわけですから、日本人選手が外国人選手と対等に戦えないわけではない。
やはり大きいのは、選手・チームの国際経験の差。男子の場合、海外遠征のチャンスは少ないですが、つねにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得し、4年に1度のクラブW杯に参戦できるような環境を作っていくのが理想です」(田口社長)
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