相続した親の家「価値を高めてから」売る方法 「建物の価値はゼロ」と決めつけていませんか?

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住宅模型を受け渡す男女
「実家の建物の価値はゼロ」と諦めてはいけません。中古物件に抱く買い主の不安を取り除いてあげれば、高い値段で売れる可能性は高まります(写真:freeangle/PIXTA)
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相続した親の家。予備知識なしで維持や売却に挑むと、相当な苦労や失敗をするかもしれません。また、税金や家の売却金額で損をするリスクも高まります。
親の家を売る。──維持から売却まで、この1冊で大丈夫!』では、親の家の維持・売却に役立つ情報が掲載されています。
同書から一部を抜粋し、3回にわたってお届けします。

「建物の価値はゼロ」と決めつけるのは早い

木造の建物は「雨漏り」と「シロアリ被害」がなければ、70~80年はもちます。そして、中古物件を求めている人も確実にいます。

とはいえ、不動産業界は「中古の建物=価値がない」と決めつける傾向が強いのも事実です。また、建物の評価額は築年数とともに下がっていきます。築40年の私の実家は、固定資産税通知書による建物の評価額はたったの66万円でした。

それだけに、買う側にとっては「中古物件=価値はない」という先入観が強く働いています。さらに中古物件は、目には見えない問題箇所も多く、不安要素は尽きないため、価格が高いと躊躇してしまう側面もあります。

だからといって、「実家の建物の価値はゼロ」と諦めてはいけません。中古物件に抱く買い主の不安を取り除いてあげれば、高い値段で売れる可能性は高まります。

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