相続した親の家「価値を高めてから」売る方法 「建物の価値はゼロ」と決めつけていませんか?

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私の実家は、私の維持の仕方に難があったため、とても住めた状態ではありませんでしたが、空き家になった当初は、母が玄関先やトイレのリフォームをしていたこともあり、とてもきれいな状態でした。しっかりと維持していれば、そこで暮らしたいと考える人もいたのではないかと、今は思います。

親の実家をチェックし「建物はしっかりしている」と判断するのであれば、建物に価値を求めても良いかと思います。せっかく親が大切にしてきた家なのですから。

建物の価値が高いことを証明する

ただし、写真を撮って「きれいです!」とアピールするだけでは、買い主の不安を取り除くことはできません。建物は表面上はきれいに見えても、中身は、シロアリに食われていたりするケースも多いからです。

では、買い手の不安を払拭するには、どうしたらいいのでしょうか。建物の価値が高いことを証明すればいいのです。具体的には「インスペクション」「瑕疵保険」「住宅履歴情報」を実践します。

①インスペクション

住宅に精通した専門家であるインスペクター(検査士=主に建築士)による建物の健康診断のこと。第三者の目によって、建物の欠陥の有無、劣化状態、リフォームの必要性などをチェックします。欧米では常識になっているサービスで、日本でも徐々に浸透してきています。

インスペクションは、対応している設計事務所などに申し込みます。そして、依頼者立ち会いのもとで検査を行います。

例えば、一戸建てであれば「基礎に鉄筋は配してあるか」「シロアリ被害はないか」「基礎工事の内容は」などをチェックしていきます。

インスペクションの結果、重大な欠陥が明らかになった場合は、リフォームをするのも一つの選択肢ですが、親の家であれば、「それならば、建物に価値を求めない」と判断するのもいいでしょう。数百万円かけてリフォームして販売するのは、リスクが高いからです。

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