相続した親の家「価値を高めてから」売る方法 「建物の価値はゼロ」と決めつけていませんか?
新築の物件は、ハウスメーカーや施工会社が10年間の瑕疵担保保証を付けることが義務化されています。また中古の建物でも、売り主が不動産仲介業者の場合、2年間の保証が付きます。
保険の内容は、もしその期間中に瑕疵(欠陥)が判明した場合、売り主が責任を負うことになるというものです。
しかしながら、中古住宅で売り主が個人の場合、この保険を付けるかどうかは、当事者間で決めることになります。現状では「瑕疵担保免責」(保証なし)が大半です。
親の家は、多くの場合、建築年数がかなり経過しています。保証なしでは、買い主は不安を覚えるものです。そこで活用したいのが「既存住宅売買瑕疵保険」です。この保険に加入すれば、販売後に瑕疵が見つかると、1000万円までの補修費用が最長5年間保証されます。
瑕疵保険に加入するには、専門の検査機関に検査をしてもらうことが必要です。補修すべき箇所があったら補修をする必要があります。
住宅履歴とは、住宅の設計、性能、施工、維持管理、メンテナンスに関する情報のこと。これらを明らかにしておけば、「いつ、誰が、どのように設計・施工したか」「どんな修繕、改修・リフォームを行ったか」など、住宅の素性を知ることができます。
住宅履歴は、クルマでいえば「車検証」や「整備記録」のようなものです。整備記録がなければ、中古のクルマは買わないですよね。しかしながら、クルマよりも高い住宅については、こうした履歴情報の告知が徹底されていないのです。