メルカリの「単発バイトアプリ」利用者伸ばす世相 「何が利点なのか」利用者と店舗の声を聞いた

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「早ければ1週間先までの応募が埋まってしまう状況です。これまでは当日に欠員が出たら在籍するアルバイトに声をかけるのですが、埋められないことが多かったんです。その場合、最寄りの店舗にヘルプを頼むのですが、それも無理なら欠員が出た状態で営業するしかありませんでした」(星野さん)

市場が急拡大するスポットワーク

スポットワーク協会によると、2024年5月末時点のスポットワーク登録会員数は2200万人にのぼる。2023年3月末からの1年間では約510万人の増加だったのが、2024年3月末からの直近2カ月では約700万人も増加。その要因は、「メルカリ ハロ」が本格始動したことが大きいだろう。

国内のスポットワーク登録会員数の推移
国内のスポットワーク登録会員数の推移(画像:メルカリ)

スポットワークはスタートアップ企業の「タイミー」がサービスを開始した2018年から始まり、人手不足に悩む事業者の積極的な導入や、副業を認める企業の増加などによって市場が拡大。現在、最大手となるタイミーは、導入事業者が約9万8000社、登録者数約700万人に上る(2024年2月時点)。

このタイミーに迫るのが「メルカリ ハロ」だ。導入事業者は約5万店舗と少ないものの、サービス開始後わずか3カ月弱で登録者数500万人を突破するなど勢いがある。

スポットワークは「メルカリ ハロ」やタイミーのほかにもさまざまなサービスがある。中でも大きな動きとしては、2月1日に「LINEスキマニ」を提供するLINEヤフーとマイナビが業務提携し、営業や商品開発分野において連携。この秋にはリクルートが新たなサービス「タウンワークスキマ(仮称)」を開始することも発表している。

スポットワークの市場は、スキマ時間を活用して働きたいワーカーの多様な働き方の実現と、企業の人手不足解消を目指して、今後ますます拡大することが予想される。

綿谷 禎子 ライター

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わたたに さちこ / Sachiko Watatani

情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスのライターに。現在は小学館発行のビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。自称、キャッシュレスクイーン。スマホ決済や電子マネー、クレジットカード、ポイント、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手がける。

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