選ばれる人ほど「フルネームで名乗る」納得のワケ 「ほめ言葉」に対する返事の仕方でも"差"が出る

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謙遜は、奥ゆかしい日本の美徳ではありますが、選ばれる人になるパーソナル・ブランディングの観点からは好ましくありません。

謙遜しすぎは、自分を安く扱うことになります。どうしても謙遜したい場合は、「恐れ入ります」「もったいないお言葉で」と答えてはいかがでしょう。相手を立てていることにもなるので、上品です。

では、「最近、いい仕事をしてますね!」という言葉に、選ばれ続ける人はどう答えるべきでしょう? 私が考える模範回答はこれです。

「ほんとですか!?  うれしいです、ありがとうございます!」

これが、愛のボールを、ガッチリと受け取っている状態。

「◯◯さんにそう言ってもらえるなんて、また頑張れます」

こんなふうに付け加えたら、お互いにうれしいもの。

「これからもご指導をよろしくお願いします」「お客様がいつも利用してくださっているおかげです」、ここまで伝えたら、リピーターが増えそうです。

「ほめ言葉」に気付かない人の盲点

愛のボール、すなわちほめ言葉は、日常生活で急にこちらに飛んでくることがあります。投げる人も上手に投げてくれるとは限らなくて、半端な体勢からほめ言葉を急に放ってきたりします。

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だから、どんなときも、自分からきちんと受け取りに行くことが必要です。それが、相手への優しさであり、謙虚ということなのです。

「なぜ自分は、人から選ばれないのか」と思っているあなたは、実は指名の前段階で、軽い前触れとして飛んでくる「ほめ言葉」に気付かず、失礼な態度を取っている可能性があります。

ほめ言葉を上手に受け取れない人は、指名されません。

人からの愛の言葉を大切にし続ける人は、いずれ「自分が大切にされていること」「周囲に必要とされていること」を実感できるようになります。

ここまできたら、自分が確実に選ばれる人に近づいていること、自分の存在感が上がっていることに気付くでしょう。

守山 菜穂子 ブランドコンサルタント/株式会社ミント・ブランディング代表取締役

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もりやま なおこ / Naoko Moriyama

1975年千葉県生まれ。多摩美術大学卒業。読売広告社を経て、小学館に転職。広告局にて数々の看板雑誌の広告企画を担当。仕事の忙しさがピークとなった30代半ば、自身のキャリアの展望を見失い、働く意味を問う中で「ブランディング」の技術と出合い、自分ならではの道を見つけて動き出す。2014年、ブランドコンサルタントとして独立。マスコミ勤務経験を活かした「パーソナルブランディング講座」が瞬く間に人気となり、これまでに経営者やタレント、政治家、弁護士など2500人以上のブランド構築を支援。「ブランドづくりは誇りをつくること」との信念のもと、企業や個人にブランディングノウハウを提供している。

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