相手の信頼を一瞬で失う「絶対NGな話の聞き方」 「話を聞く」のは100%受け身の行為ではない

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「話を聞く」というのは100%受け身の行為ではありません(『つらいと誰かにいうことが一番つらいから』より)
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昨今、仕事でもプライベートでも、「話の聞き方」や「相談の乗り方」がコミュニケーションにおいて重要視されています。
20代の頃はゲイバーで、現在はX(旧ツイッター)で相談を受けることが多く、生きづらさをテーマにした書籍『つらいと誰かにいうことが一番つらいから』を上梓した作家のもちぎさんに「話の聞き方」のコツを聞きました。

合理的に見えて非合理的なコミュニケーション

まず大前提として、「話を聞く」というのは100%受け身の行為ではありません。普段、私たちが表情や仕草から多くの情報を読み取るように、聞く側の振る舞いから相手に伝わるものはたくさんあります。

たとえひと言も言葉を発していなくても、ちらりと時計を見たり、スマホを気にしたり、沈黙を嫌うような表情を見せれば、「時間がないのかな?」と話す側にも焦りが伝わります。だから、まずは「話を聞く準備ができている」ことを、言葉だけでなく振る舞いで示すのが、コミュニケートしやすい空気づくりの第1段階です。

たとえば、いきなり本題に入るのではなく、他愛のない雑談をしたり、お茶をしたりする時間を取る。それも時間を気にせず、ゆっくりと。

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