ホンダ新型EV「N-VAN e:」を見た現オーナーの本音 ガソリン車から乗り換えるメリットを考える

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ほかにも、自宅のソーラーパネルで充電したN-VAN e:を、夜間の家庭用電源として使う「V2H(ビークル・ツー・ホーム)」として活用することも可能。近年、高騰する電気代の節約にも貢献する。そして、こうしたEVならではの使い方ができる点も、ガソリン車のN-VANとは大きく異なる点だ。

なお、N-VAN e:では、独自のコネクティッド機能「ホンダコネクト」も搭載。バッテリー残量の確認や充電開始時間の指定など、スマートフォンから操作できるさまざまなサポート機能も持つ。ホンダ独自の会員サポートサービス「ホンダトータルケア」に加入すれば、無料で利用できる点もありがたい。

価格比較

N-VAN e:のサイドビュー
N-VAN e:のサイドビュー(写真:三木宏章)

N-VAN e:の価格(税込み)は、243万9800円~291万9400円。とくに、さまざまな機能を標準装備するe: FUNは、最高値の291万9400円と、300万円に届きそうな価格だ。筆者の愛車は、購入当時の税込み車両価格が173万9100円。現行のFUNターボのFFでも188万3200円だから、いずれも200万円を切る。

ただし、N-VAN e:の場合は、国や地方自治体の補助金を使えば、かなり安く購入できるのも確かだ。例えば、個人の場合、国の令和5年度補正CEV補助金が55万円(法人対象のLEVO補助金では約100万円)だ。さらに筆者のように東京都に在住している場合、東京都の令和6年度ZEV(ゼロエミッションビークル)車両購入補助金も使え、給電機能を持つe: FUNなら補助額は45万円だ。いずれも自分で申請が必要ではあるが、もし計100万円の補助金を受けられれば、税込み車両価格は191万9400円となる計算だ。

そう考えると、N-VAN e:も、がぜん魅力的な価格となる。だが、気になるのが1回の充電で走行できる航続距離。例えば、筆者が休日にバイクを載せてスポーツ走行を楽しみに行く茨城県の筑波サーキットの場合。自宅から往復で約260kmあり、前述したN-VAN e:の航続距離245kmでは、途中で充電をしないと帰れない。もちろん、筑波サーキット内には急速充電器があり、空いていればバイクで走行中に充電することは可能。もしくは、帰りなどに高速道路のSAなどにある充電設備を使うこともできる。ただし、ガソリン車なら給油は5分もあればできるが、EVの場合は、急速充電でも約30分かかるのはちょっと面倒に感じるのはたしか。このあたりは、実際にやってみないと、なんとも言えないところだ。

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