
中国の自動車市場で、世界の自動車大手の経営戦略が二極化の様相を呈している。
一部の外資系メーカーは、中国市場向けのクルマの現地開発体制を強化するとともに、中国のサプライヤーが持つ(スマートカー関連などの)先進技術を貪欲に取り込もうとしている。
それとは対照的に、中国市場でのシェア縮小になすすべがなく、経費節減のためモーターショーなどへの出展を取りやめる外資系メーカーもある。
日本のスバルも参加見送り
2025年4月下旬に開催された上海モーターショーでは、韓国の現代自動車(ヒョンデ)、欧州のステランティス、イギリスのジャガー・ランドローバー、日本のスバルなどが参加を見送った。
これらの外資系メーカーは、中国市場での販売実績が軒並み大幅に落ち込んでいる。例えば現代自動車と傘下の起亜(キア)を中心とする韓国ブランド車は、2020年には中国の乗用車市場で3.5%のシェアを占めていたが、2024年は半分未満の1.6%に落ち込んでしまった。
プジョーやシトロエンなどのフランス・ブランド車に至っては、中国市場でのシェアが2020年時点でも0.3%しかなく、2024年には(国別の)販売統計の対象から外れてしまった。
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