ホンダ新型EV「N-VAN e:」を見た現オーナーの本音 ガソリン車から乗り換えるメリットを考える

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荷物などをかけられるフック。N-VAN e:では、このフックがなくなっている
荷物などをかけられるフック。N-VAN e:では、このフックがなくなっている(筆者撮影)

ただし、従来、シフトノブのコンソール下側や助手席側フロントドアのプルポケットにあったコンビニの袋やバッグなどを引っかけられるフック、いわゆるコンビニフックもN-VAN e:ではなくなった。これは、ちょっとした買い物をした際に、荷物を入れた袋などを引っかけるのに便利な装備だ。じつは、原付スクーターなどではおなじみの装備で、バイクのメーカーでもあるホンダならではと思っていたのだが、なくなったのはちょっと残念だ。N-VAN e:は、こうした点も前述のように、運転席から近い位置の収納に関し、やや不便さを感じる要因のひとつだといえる。

フックはなくなったが、充電用USBジャックはエアコンユニット近くになり、使いやすさが向上
フックはなくなったが、充電用USBジャックはエアコンユニット近くになり、使いやすさが向上(写真:三木宏章)

反面、充電用USBジャックは、従来、助手席側インパネ下側にある凹み部分にあったのに対し、N-VAN e:ではエアコンユニットの左横に移設され、運転席からアクセスしやすくなった(タイプ-C対応)。ガソリン車の愛車では、スマートフォンを充電するためにケーブルとUSBジャックにつなぐ際、運転席からだと手だけでなく、上体も助手席のほうへ傾けるか、一度降りて助手席側のドアを開けて接続しなければならない。スマートフォンの充電操作については、N-VAN e:のほうが、やりやすくなっているといえる。

ほかにもN-VAN e:では、1人乗りのe: Gを除く全グレードに、運転席シートヒーターを標準装備する。この装備は、ガソリン車にはないから、冬に運転する際の快適性はEV版のほうが上だといえるだろう。

ガソリン車FUNターボと比較:荷室

N-VAN e:の荷室
N-VAN e:の荷室(写真:三木宏章)

荷室についても、N-VAN e:はガソリン車と同等の広い空間を確保している。また、後席や助手席をフラットに収納できるダイブダウン機構を持つことも同様だ。なお、荷室サイズは、後席を倒した2名乗車時で、長さ1495mm(左)/1335mm(右)、幅1230mm、高さ1370mm。同じ2名乗車時でガソリン車では、長さ1510mm(左)/1330mm(右)、幅1235mm、高さ1365mm(現行モデル1370mm)。両モデルでは、ややサイズは異なるが、ほぼ同様の寸法となっているため、積載性も同等といえるだろう。

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