ホンダ新型EV「N-VAN e:」を見た現オーナーの本音 ガソリン車から乗り換えるメリットを考える

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ただし、N-VAN e:のe: FUNでは、最大積載量が300kgと、ガソリン仕様FFターボ車の350kgよりも少なくなっている(ガソリン仕様でもターボ4WD車は300kg)。これは、フロア下スペースに搭載したバッテリーにより、車体がかなり重くなったことが関係しているようだ。+STYLE FUNや現行FUNのターボFFの車両重量は970kg。対してEVのe: FUNは、車両重量1140kgだ(e: L4は1130kg)。車体が170kgも重くなっているため、安全面を考慮し最大積載量を減らしたようだ。なお、N-VAN e:でも、1人乗りのe: Gと2人乗りのe: L2は、最大積載量350kgを確保しているため、商用ユースで考えればガソリン車と互角となる。

筆者の場合、N-VANに積む最も重たいモノは、車両重量約200kgのバイク。そのため、もしe: FUNをバイク運搬用のトランポとして使っても問題ないレベルだ。しかも、N-VAN e:は、荷物固定用のロープやタイダウン(長さ調整可能なベルト)などをかけられるタイダウンフックも、ガソリン車と同じく合計8個を確保する。とくに荷室フロアにある4個のフックは、バイクを積載する際に便利で、これもガソリン車と同様に装備する。このように、あくまで筆者が個人的に使う場合としてだが、ガソリン車とEVでは、荷室の広さや積載性などに、ほぼ優劣がないといえる。

ガソリン車FUNターボと比較:パワートレイン

N-VAN e:のボンネットの中には、エンジンではなく、PU(パワーユニット)が搭載されている
N-VAN e:のボンネットの中には、エンジンではなく、PU(パワーユニット)が搭載されている(写真:三木宏章)

N-VAN e:のパワートレインは、ガソリン車でいうところのエンジンルーム、フロントフード下のスペース内に搭載する。主にギア、モーター、インバーターといった部品から構成する電動アクスルだ。このモデルでは、モーターを高回転化することで、小型化と高い駆動トルクを両立。走りだしからスムーズに加速するEVの特性を持つとともに、荷物をフル積載しても、アクセル操作時に重さを感じにくく軽快に走るという。

なお、N-VAN e:が採用するパワートレインのスペックは、e: FUNやe: L4の場合で、最高出力47KW(64PS)、最大トルク162N・m(16.5kgf-m)。対して、筆者が乗るガソリン・ターボ車は、最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク104N・m(10.6kgf-m)/2600rpm。最高出力は同じだが、トルクはEV版のほうが太い。これにより、例えば、荷物を満載した状態で坂道を登る際などは、よりスムーズに走ることがうかがえる。

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