ベンツ、ポルシェ、レクサス…「1000万円以上の新車」を購入した人の実態をデータから分析

クルマの価格が、上がっている。安全装備などの充実、資材やエネルギーの高騰、円安などがその要因だ。食料品などの物価高も続き、家計は厳しくなる一方である。
しかし、その反面で「高級車が売れている」という事実もある。そこで、今回は「高級車を購入した人々」のデータを元に分析を展開してみたい。
対象としたのは、「2020年1月~2024年12月の5年間」において、「1000万円以上の新車を購入した人たち」だ。「どこからが高級車なのか」の議論はあるが、1000万円を超えるクルマが高級車であることに異論はないだろう。

なお、ここでいう1000万円とは、「値引き前の支払額(車両本体価格+オプション)」のことである。実際にはここから値引きや下取りが加味されるが、下取り車が高額な場合、支払額が少なくなるため、今回は純粋に「クルマの価格」で分析する。
分析データは、市場調査会社のインテージが毎月約70万人から回答を集める、自動車に関する調査「Car-kit®」を使用した。
■1000万円以上の新車を購入している人:1039名
※金額は値引き・下取りを加味しない「車両本体価格+オプション」
※分析対象は2020年1月~2024年12月の5年間の新車購入者のみ
「1000万円以上」が最も多いのはメルセデス・ベンツ
まずは、1000万円以上の新車を買った人たちのクルマを、メーカー別で見てみよう。最も多いのはメルセデス・ベンツで33%。2位はレクサスの18%であるので、1位と2位の差は大きい。3位以下はBMW、ポルシェ、アウディとドイツ車が続く。
6位にトヨタが入っていることに驚くかもしれないが、こちらは「アルファード」「ヴェルファイア」「センチュリー」「ランドクルーザー」を指している。中でも多いのが“アル/ヴェル”だ。
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