24年最新版「一般入試の志願者が多い大学」TOP50 難関私立大を中心に増加学習指導要領の影響小

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次に学部系統別の志願者状況を見ていこう。

定員規模が小さく、志願者のわずかな変化で増減率が大きく変わる宗教系を除くと、志願者が最も増えたのは17.4%増の情報・メディアだ。デジタルやグリーンなど成長分野を担う人材養成のために文部科学省が進める「大学・高専機能強化支援事業」の一環で学部・学科新設が進んでいることが志願者増の一因となっている。グリーン分野を担うも7.3%増と高人気。情報・メディアや農に受験生が引っ張られたためか、理・工は1.9%減だ。

文系では外国語が増加

文系で注目したいのは、外国語が14.3%と大きく増えていること。コロナ禍で人気が下がった学部系統だが、観光(6.9%増)や国際(2.8%増)とともに志願者が戻ってきている。他の系統では、(0.5%増)、(1.0%減)、経済(1.7%減)、経営(1.9%減)といった社会科学系の出願状況は落ち着いている。

すべての学部系統の中で、志願者が最も減ったのは家政・栄養(17.3%減)。女子の学部志望動向が社会科学系や理系学部に移りつつある影響を色濃く反映している。家政・栄養の減少は女子大の出願状況に影響し、私立大全体の志願者が増加する一方、主要女子大に限ると前年を7%程度下回った。女子大が置かれた厳しい環境を象徴する数値といえる。

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井沢 秀 大学通信 取締役情報調査・編集部部長

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いざわ しげる

1964年生まれ。入試から就職まで、大学全般の情報分析を担当。新聞社系週刊誌や経済誌などの執筆多数。

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