「大学にこだわらず総合型や学校推薦型選抜を活用して最小限の努力で決めたい層と、一般選抜まで頑張って難関大を目指す層に二極化している。後者の受験生は、先行きを見通しにくい社会を生き抜く力を大学で養いたいと考える傾向が強いようです」
前出の最難関クラス大学に続く難易度帯の大学も志願者が増加傾向にあり、首都圏では明治大学(3位)、法政大学(5位)、青山学院大学(17位)。近畿圏では立命館大学(6位)、関西学院大学(13位)、同志社大学(16位)の志願者が増えている。中でも注目なのは、18歳人口の減少が続く中、4年連続増の関西学院大と3年連続増の明治大だ。
志願者数ランキングで「上位の2校」は安定
関西学院大は、21年度に理工を理、工、建築、生命環境の4学部に改組し、同年から入試改革を続けてきた。また、明治大は、早稲田大が共通テストと大学独自の記述試験を組み合わせた国立大型の入試方式の導入を進めるのに対し、オーソドックスな3教科の私立大型の入試を続けていることが、私立大専願層を中心に志願者を引きつけているようだ。
志願者数ランキングでは、上位2校は安定している。近畿大学は11年連続でランキングトップを続け、千葉工業大学は4年連続で2位の座をキープしている。4位の東洋大学は前年の大幅志願者減の反動もあり志願者を大きく増やし、対照的に8位の日本大学は大幅な志願者減となった。「志望者層が重なる東洋大と日本大は、一方の志願者が増えるともう一方は減る」(予備校関係者)という。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら