減少局面が続く18歳人口が一時的に増加に転じた2025年度入試は、少子化問題に頭を悩ます私立大にとって、一息つける年となった。
そうした入試環境を背景として私立大の一般選抜の出願状況は好調で、大学通信が集計した主要約100大学の志願者は、前年を8%程度上回っている。減少が続いてきた私立大の志願者は、24年度は平年並みで、25年度は増加に転じる見込みだ。
学部系統別志願者状況
「学部系統別志願者状況」を見ると、最も増加幅が大きいのは「芸術」。メディアクリエーターなど、サイバー空間での活躍を目指す受験生の増加が一因だ。次に増加率が高いのは、「社会福祉」と「医療技術」。就活では大学生の売り手市場が続くが、将来の社会状況に対する不透明感は依然強い。資格を取得し、安定した将来を送りたいと考える受験生が増加してもおかしくはない。



















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