
11年連続トップの近畿大学を抜き初の1位となった千葉工業大学。共通テスト利用方式無料化や、同額で複数学科を併願可能などを導入する (撮影:梅谷秀司)
18歳人口が急減する日本。オンラインなど多様な学びが広がる中、日本の大学は今後どう変わっていくのか? そして、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?
『週刊東洋経済』では毎年、臨時増刊『本当に強い大学』を刊行し、最新の大学の現状や課題をまとめている(2025年版の購入はこちら)。
減少局面が続く18歳人口が一時的に増加に転じた2025年度入試は、少子化問題に頭を悩ます私立大にとって、一息つける年となった。
そうした入試環境を背景として私立大の一般選抜の出願状況は好調で、大学通信が集計した主要約100大学の志願者は、前年を8%程度上回っている。減少が続いてきた私立大の志願者は、24年度は平年並みで、25年度は増加に転じる見込みだ。
学部系統別志願者状況
「学部系統別志願者状況」を見ると、最も増加幅が大きいのは「芸術」。メディアクリエーターなど、サイバー空間での活躍を目指す受験生の増加が一因だ。次に増加率が高いのは、「社会福祉」と「医療技術」。就活では大学生の売り手市場が続くが、将来の社会状況に対する不透明感は依然強い。資格を取得し、安定した将来を送りたいと考える受験生が増加してもおかしくはない。
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