実は9人に1人が発症「パパの産後うつ」の予防策 「妊娠・出産は母親」で不調が見過ごされがち

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
産後うつ
父親にも、産前産後のパートナーを支えながら仕事をすること、仕事への影響、職場の理解を得ることなど多くの不安があります(写真:metamorworks/PIXTA)
今や大手企業では男性の育休(産後パパ育休)も当たり前になってきました。しかし、父親になる世代はどうしても仕事の責任やキャリアアップが気になるタイミングと重なりがち。
そんなパパたちが知っておきたい、令和のパパの子育てのホンネと、仕事と両立するための知恵、子どもと二人っきりの時の遊びかたなどを新著『パパの子育て応援BOOK』では紹介しています。
本稿では同書から一部を抜粋しお届けします。

出産のない父親の「産後うつ」

子育てをしていると、楽しいときや大変なとき、時には大笑いしたり、悲しくなったり、怒りたくなるときだってあります。そして、辛いことも。

特に0歳児の子育ては大変です。一日に何枚もオムツを替えて、泣くたびに抱っこして、授乳もあり、夜泣きもあり、寝不足で心も体も本当に疲れてしまいます。今、母親の10人に1人が子育てを頑張りすぎたり、疲れ切ってしまったり、頼れる人がいなかったり、話し相手がいなかったり等、様々な原因で「産後うつ」になってしまうケースがあります。そして、実は父親も産後うつになってしまうことがわかってきました。

国立成育医療研究センターが2020年に発表した調査〈図〉によると、産後1年間で精神的な不調(=産後うつ)と判定された父親は11.0%で母親とほぼ同じ水準であることが報告されています。

(画像:『パパの子育て応援BOOK』)
次ページ父親にも多くの不安がある
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT