実は9人に1人が発症「パパの産後うつ」の予防策 「妊娠・出産は母親」で不調が見過ごされがち
働く、子育てする、ということだけでも大変なのに、働きながら子育てすることは更に難しく感じることもあるかもしれません。また、子育て世帯と一口にいっても、夫婦それぞれの就労状況や勤務形態、祖父母や親族によるサポートの有無、夫婦それぞれの仕事と子育てに対する価値観などによって、「家族のカタチ」はそれぞれ違います。
ほかの家庭と比べたり、「現状は変えられない」と考えず、夫婦それぞれの仕事の繁忙状況、夫婦の健康状態、子どもの心身の状態等をその時々で考慮し、夫婦とも柔軟に「変え続ける」覚悟をもつことです。夫婦で、仕事や子育ての状況を共有したり、価値観について対話をしながら、我が家ならではの「家族のカタチ」を作り上げ、変え続けていくことが大切です。
子育ては期間限定
子どもはあっという間に大きくなっていきます。子育てをしていると、自分自身の子どもの頃の大切な思い出と結びついて温かい気持ちになったり、子どもがいなければ決して経験できなかったような経験ができたり、出会うこともなかったであろう人と出会うことができます。そういった機会は人生をより豊かにしてくれると言っても過言ではないのではないでしょうか。また何より、かけがえのない子どもの成長を見逃してしまうのはとてももったいないことです。
ファザーリング・ジャパンでは『子育ては期間限定のプロジェクトX』というメッセージを発信しています。人生100年時代、子どもと一緒に過ごせる期間には限りがあり、後回しにすることはできません。子育てを楽しむことができる今の時間と、純粋に子育てを楽しもうという想いを大切にしてみませんか。
1年間に生まれる子どもの数は、令和に入り、急激に減少しています。子育て経験のある人が社会から減っていることにより、親子に向けられる目が、10年前と比較しても、より厳しいものとなっているように感じることがあります。
子育て期間は、年齢的に、仕事上での昇進や昇格のタイミングと重なることが多いです。「しっかりやらないといけない」と思うあまり、つい仕事も子育ても頑張りすぎてしまうことがあります。頑張りすぎてしまうと、疲れて心の余裕が少なくなり、子どものことでついイライラし、いつもは気にならないことが気になり、子どもやパートナーにつらく当たってしまうようなことが起きるかもしれません。
子育てしながら働くことは大変で、多少なりとも無理をしたり、踏ん張ることは避けられないでしょう。ただ、そんな時、もっと肩の力を抜き、心の余白を持つことを心がけてみることが大切です。「しっかりしている父親」よりも、心の余白を持つ「笑っている父親」を目指してほしいのです。
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