ホンダ、進化版の「ヴェゼル」が持つ2つの魅力 より静かに、価格アップも抑えた優等生SUVに

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なお、新型のボディは、全長4340mm×全幅1790mm×全高1580~1.590mm、ホイールベース2610mm。先代モデルと比べ、全長が10mm伸びているが、ほかのサイズは同じだ。

ハイブリッドFF車を街乗りでチェック

試乗したヴェゼルe:HEV XハントパッケージのFFモデル
試乗したヴェゼルe:HEV XハントパッケージのFFモデル(写真:三木宏章)

今回の試乗では、主に静岡県御殿場市の市街地と、箱根のワインディング、東名高速道路などを使ったコースを使用。それぞれのシーンで、新型ヴェゼルの走りがどう変わったか試してみた。

まずは、新バリエーションであるe:HEV XハントパッケージのFFに乗ってみた。ヴェゼルに新採用されたボタニカルグリーン・パールのボディカラーを採用した仕様だ。ほかにも、カッパー・メタリック塗装が施されたフロントのバンパーロアーガーニッシュやフォグライトガーニッシュなどにより、アクティブな印象を演出。また、内装は、カーキ×ネイビー色のシートなどにより、こちらもアウトドア感が満点だ。

試乗したヴェゼルe:HEV Xハントパッケージのリアビュー
ヴェゼルe:HEV Xハントパッケージのリアビュー(写真:三木宏章)

なお、シート素材は、ファブリックをベースに、サイド部分にしっとりとした質感を持つプライムスムース(合成皮革)を使ったコンビシートを採用。また、ファブリックには、撥水・撥油性を備えるファブテクト加工も施し、アウトドア・ユースでも汚れやシミなどを気にせずに使える工夫も施している。

パワーボタンを押すと、ハイブリッド用バッテリーの充電状況が良好のため、エンジンはかからず、無音のままだ。ステアリング奧にある、7インチのマルチインフォメーション・ディスプレイに配置されたメーターが点灯し、走行可能であることを知らせる。シフトレバーをDレンジに入れ、アクセルペダルをゆっくりと踏み込むと、モータードライブらしいスムーズな発進を味わえる。

ヴェゼルe:HEV Xハントパッケージのインテリア
ヴェゼルe:HEV Xハントパッケージのインテリア(写真:三木宏章)

ちなみにヴェゼルのe:HEVは、走行用と発電用の2モーターと、1.5Lガソリンエンジンを組み合わせた独自のハイブリッドシステムを採用する。走行シーンに応じてモーター走行とエンジン走行をスムーズに切り替えることが特徴だ。

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