ホンダ、進化版の「ヴェゼル」が持つ2つの魅力 より静かに、価格アップも抑えた優等生SUVに

✎ 1〜 ✎ 83 ✎ 84 ✎ 85 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

さらに長い下り坂で、先行車に続いて走るときなど、アクセルを踏む量が少ないか、完全にアクセルオフで走るシーンでは、より静かな走りを体感できる。バッテリーの充電状況が良好であれば、モーターのみで走るEVモードになるためだ。また、アクセルオフ時の減速感を4段階で調整できる減速セレクターや、しっかりとした減速となるBレンジを使えば、アクセルのオン・オフだけで速度調整が可能。いわゆるワンペダル操作だ。長い下り坂で、頻繁にブレーキペダルを踏む必要がないのだ。こうしたロングドライブなどでの疲労軽減に貢献する機能も、e:HEVならではの魅力といえるだろう。

ハイブリッド車の4WDに試乗

e:HEV Zプレイパッケージの4WDモデル
e:HEV Zプレイパッケージの4WDモデル(写真:三木宏章)

次は、ハイブリッド車の4WDに試乗。今回は、これも先述のとおり、e:HEV Zプレイパッケージに乗った。

このグレードは、従来と同様、専用の2トーンカラーを採用するが、中でも今回試乗したのは、新色となるシーベッドブルー・パールとシルバーをマッチングさせた仕様だ。外装は、フロントグリルに配置したトリコロールのアクセントの配色を変更。ドアロアーガーニッシュには、ブルーのラインを追加し、より洗練された雰囲気を演出している。

また、内装は、先代でも好評だったグレージュの色味を継承しながら、ピンストライプ/ステッチにライトブルーを追加。外装とのリレーションを図るとともに、より都会的で、先進感のあるコーディネートを採用している。なお、シート素材は、e:HEV Xハントパッケージと同様、プライムスムース×ファブリックのコンビシートを採用している。

e:HEV Zプレイパッケージのインテリア
e:HEV Zプレイパッケージのインテリア(写真:三木宏章)

市街地では、ハイブリッド車4WDのe:HEV Zプレイパッケージも、EV走行の領域が拡大し、静かな走りを味わえる。また、平坦な道であれば、エンジンが始動しハイブリッドモードとなっても、あまりエンジンの音が気にならないことも同様だ。ただし、ちょっとした登り坂などでは、ハイブリッド車FFのe:HEV Xハントパッケージと比べ、エンジン音がちょっと大きい印象だ。これは、ワインディングの登り坂なども同じで、クルマがちょっと「頑張っている」感が出てしまう。

次ページFFモデルに比べると、やはり重量が気になるときもある
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事