近年、各メーカーからさまざまなモデルがリリースされ、激しいシェア争いを繰り広げているコンパクトSUVのジャンル。中でも本田技研工業(以下、ホンダ)では、2024年春に新型車の「WR-V(ダブリューアールブイ)」と、マイナーチェンジ版の「ヴェゼル」という2モデルを一気に国内導入し、話題となっている。
いずれも幅広いユーザーが運転しやすい車体に加え、快適な走行性能を持つなど、類似点の多いモデルだ。ただし、WR-Vは1.5Lガソリン・FF(前輪駆動)車のみを設定。対するヴェゼルは、1.5Lガソリン車は4WD(四輪駆動)のみとし、1.5Lハイブリッドの「e:HEV(イーエイチイーブイ)」搭載車がラインナップのメインという相違点がある。また、税込みの価格帯は、WR-Vが209万8800円~248万9300円と全グレードを250万円以下に設定。対するヴェゼルは、264万8800円~377万6300円と、全体的にWR-Vよりも高い。
では、比較的リーズナブルなWR-Vと、人気のハイブリッド車を選べるヴェゼルでは、実際に乗り味や使い勝手などに、どんな違いがあるのだろうか。両モデルを比較試乗し、それぞれの個性や商品性の違いなどに迫ってみる。
外観とボディサイズ
両モデルの車体サイズは、WR-Vが全長4325mm×全幅1790mm×全高1650mm。ヴェゼルは全長4340mm×全幅1790mm×全高1580~1590mmだ。ヴェゼルのほうが全長は15mm長く、全高はWR-Vのほうが60~70mm高い。とくに全高の高さからか、個人的な印象では、WR-Vのほうがやや大きめの車体に感じられる。
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