ガンツはネタニヤフ政権を厳しく批判し、総選挙を行なうことを提案した。
「残念ながら、われわれが真の勝利へ向かうことを阻止しているのはネタニヤフである。真の勝利を獲得するには、この秋、戦争から1年が経つ頃に、総選挙に臨むことが適切であると考える。国民の信任を得た内閣を立ち上げ、困難な挑戦に立ち向かうためである」
ガンツの政権離脱の発表がなされた後、イスラエルのチャンネル11が世論調査を行なった。「もし今、総選挙が行なわれたとしたら、どの政党に投票するか」(注:イスラエルは比例代表制なので政党に投票する)に対する答えの割合を、議席数に換算したものが次である。
イスラエル世論調査でわかる2つのこと
( )内は党首名、【 】内は同じ設問で約1週間前に行なわれた世論調査からの変動数である。
この結果を現在の与野党に振り分けると、与党は52議席【+1】、野党は63議席【-1】(どちらにも属さないアラブ系のハダッシュ・タアル党の5議席を除く)となる。
現与党の下野が確実視される中で、皮肉なことに、ガンツが離脱を発表したことで自身の国家統一党は4議席減らし、与党のリクード党が1議席増やしている。そして注目したいのは、若干ではあるが左派系の支持が回復していることだ。
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