救急車「不適正利用」解決に"利用料"徴収はありか 「入院しない軽症者の搬送7700円」始めた地域も

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東京消防庁管内では、特別区災害救急情報センター(23区)と、多摩災害救急情報センター(多摩地区)の2カ所に救急要請が入る。それを受けて、GPS(全地球測位システム)で管理された救急車の位置情報を基に、救急現場に最も近い救急隊を出動させる。

救急車問題
東京消防庁救急指導課の小林課長補佐(左)と韮澤救急指導係統括(写真:筆者撮影)

同庁救急指導課の小林孝之課長補佐は、「GPSで救急車の位置情報が把握できるので、救急車が都内のどの場所にいて、走行している道路上のどの方向を向いているかもわかる」と話す。

取材に応じた小林課長補佐と韮澤久遠(ひさと) 救急指導係統括は救急救命士の資格を持ち、多いときで1日に18回も出動した経験を持つ。

消防署に属さない救急機動部隊

東京消防庁直轄の消防署81カ所に所属する救急車は、傷病者を病院に搬送した後、すぐに消毒作業をして消防署に戻り、次の要請に備える。それを補完する形で活躍しているのが、消防署に属さない救急機動部隊だ。

救急車問題
救急機動部隊は2016年6月に発足。消防署所属の救急隊のユニフォームは青色、救急機動部隊は山吹色だ(写真:東京消防庁提供)

救急機動隊は、昼間は外国人観光客などでごった返すJR東京駅の周辺エリアや、世田谷、渋谷両区の比較的救急要請の多いエリアで待機している。午後10時以降から翌朝までは新宿歌舞伎町や六本木の待機所で備える。

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