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キャリア・教育 #東大式「新・教養としての数学」

意外に解ける「東大入試」が思考力の訓練に使える 「日常生活の1コマ」をテーマにした問題が少なくない

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  • 永田 耕作 現役東大生・ドラゴン桜チャンネル塾長
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① タクシーをどのように手配するか

何人かで目的地へと移動する際に、タクシーを使用することはあると思います。タクシーは電車やバスなどとは違い、行きたい場所の目の前まで向かうことができるため非常に便利な乗り物ですが、距離に応じて料金が上がっていくので使い過ぎに気をつけているという人も多いでしょう。

大人数でタクシーを利用する際、問題になってくるのが「何台呼ぶか」です。例えば5人で移動する際、通常のタクシーでは2台必要ですが、ジャンボタクシーといわれる乗車可能人数の多いタクシーを呼べば1台で済む場合があります。ただ、ジャンボタクシーは台数が限られていたり、料金が高かったりするため、必ずしもその選択肢が正しいとは限りません。

このように、皆さんも直面したことがあると思われるタクシー問題。このタクシーの料金形態に着目した問題が東大で出題されているのです。

実際に解いてみよう

問題:何人かがある距離を自動車で行くとき、大型ならば2台、小型ならば3台いる。大型の料金は1台につき最初の1kmまでが100円、その後320mごとに20円を加える。小型の料金は1台につき最初の1kmまで70円、その後480mごとに20円を加える。どのような距離を行くとき小型を使うほうが有利になるか。(東京大学1952年 一般数学)

この問題では、大人数で移動する際に、いわゆるジャンボタクシーを2台呼ぶか、小型のタクシーを3台呼ぶか、どちらのほうが安いのかについて、提示されている料金形態を利用して計算する問題になっています。

初乗り料金、そして距離ごとの料金はもちろん大型のタクシーのほうが高いのですが、その分1台少なくてよいので、距離が長くなってもあまり料金に差が出ないようになっています。

では、この問題はどうすれば解けるでしょうか。

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【難しい計算はまったく必要ない】

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