あなたは保険にカネを払いすぎていませんか 月10万円超を払う契約者の実態

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保険会社には高校生ぐらいのころから、懐疑的な見方をしている。主要都市の駅前など一等地に○×生命ビルというのが林立している。おそらくは胴元がもうかる仕組みなのだろう、ユーザーからどれだけ搾り取っているのだろう、と昔から思っていた(談)

保険に入りすぎと思っている人はけっこういる?

2:都内在住Yさん(50代・女性 月額保険料10万円以上)

終身保険・学資保険にそれぞれ2つずつ、医療保険とがん保険、それに個人年金保険に入っている。それで保険料は月10万円を超える。旦那さんもおそらく月額10万円以上入っているが、正確に何に入っているかは覚えていない。これらとは別に、夫婦それぞれで自動車保険に入っている。火災保険にも入っていて、月額で総額いくらになるかは把握していない。

「払い過ぎ」には気を付けよう(写真:miya227/PIXTA)

終身と学資はソニー生命のライフプランナーや郵便局の局員に勧められるがままに加入した。かんぽ生命の終身保険には医療特約がついているが、これとは別にアフラックの医療保険にも入っている。「入院したらいっぱいもらえる」と思うと心が弾むものの、今まで1日も入院したことがない。

かつて、保険ショップが出たてのころ、保険を減らそうと思って、「ほけんの窓口」を訪れたことがある。ところが「女性特有のがんに備えましょう」と言われて、がん保険に加入。ついでに個人年金保険に加入した。ショップを出るときに、結局、保険は増えていた。保険ショップに行ったのは失敗。もう2度と行かない。

今でも保険を減らしたいと思っているが、断るのが苦手で、どうしたらいいのかわからないのだという。経済・ビジネス誌でどんな保険特集を読みたいか?上手に断る方法が書いてあったら読みたい(談)

保険とのかかわり方は人さまざま。上記2人の例はやや極端かも知れないが、多かれ少なかれ「保険に入りすぎでは?」と何となく思っている人は、実は少なくないのではないだろうか。

山田 雄一郎 東洋経済 記者

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やまだ ゆういちろう / Yuichiro Yamada

1994年慶応大学大学院商学研究科(計量経済学分野)修了、同年入社。1996年から記者。自動車部品・トラック、証券、消費者金融・リース、オフィス家具・建材、地銀、電子制御・電線、パチンコ・パチスロ、重電・総合電機、陸運・海運、石油元売り、化学繊維、通信、SI、造船・重工を担当。『月刊金融ビジネス』『会社四季報』『週刊東洋経済』の各編集部を経験。業界担当とは別にインサイダー事件、日本将棋連盟の不祥事、引越社の不当労働行為、医学部受験不正、検察庁、ゴーンショックを取材・執筆。『週刊東洋経済』編集部では「郵政民営化」「徹底解明ライブドア」「徹底解剖村上ファンド」「シェールガス革命」「サプリメント」「鬱」「認知症」「MBO」「ローランド」「減損の謎、IFRSの不可思議」「日本郵政株上場」「東芝危機」「村上、再び。」「村上強制調査」「ニケシュ電撃辞任」「保険に騙されるな」「保険の罠」の特集を企画・執筆。『トリックスター 村上ファンド4444億円の闇』は同期である山田雄大記者との共著。

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