どこまでドッキリ?「全力!脱力タイムズ」の裏側 「渡部復帰」「アンタッチャブル復活劇」はこうして実現した

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実際、ゲストが過去に公には見せたことがない一面がたびたび引き出されているのも、この番組の醍醐味である。

たとえば、あの木村拓哉氏が番組に出演して、『ちょ、待てよ』というセリフを自ら言ったり、堤真一氏がクイズ企画に出るもカンペの漢字が読めないぐらい圧倒的に馬鹿なキャラクターになったりーー。「うそだろう」と視聴者が目を疑うようなシーンが、この番組では何度も生み出されてきた。

「一流の俳優さんは、ちょっと困惑しながらも、こちらの攻めた台本にチャレンジしてくれるんです。NGどころか、むしろこちらの提案を超えるくらいにやってくれるので本当に勉強になります」(ラリータ氏)

「僕がダメ元で書いた台本どおり、北川景子さんが夫のDAIGOさんに電話をかけてくれた回とか、とても印象に残ってます」(カツオ氏)

ギャラクシー賞を受賞「アンタッチャブル復活劇」の裏側

そんな『脱力』にとってまたひとつの大きな転機が生まれる。それが、2019年11月に放送された「アンタッチャブル復活劇」である。

当時コンビ活動停止中だったアンタッチャブルの山崎弘也氏と柴田英嗣氏は、それぞれ個々にピンで活動を行っていた。柴田氏は『脱力』には幾度も単独で出演していて、「アンタッチャブル復活」と題して、偽物の山崎氏(コウメ太夫氏やハリウッドザコシショウ氏)が登場して、即興漫才を繰り広げるのが恒例化していた。

だが、この日に登場したのはなんと“本物の”山崎氏だった。仰天のあまりに倒れこんだ柴田氏だったが、その後、2人で圧巻の漫才を披露し、スタジオに爆笑の渦を巻き起こした。

事前の告知なくビッグサプライズとして演出された「アンタッチャブル復活劇」だったが、放送の半年前から収録当日まで、ごく数人しか知らない極秘プロジェクトとして水面下で動いていたという。

「『脱力』サイドで事前に知っていたのは僕、有田さん、プロデューサー、編成の4人だけ。放送の半年前くらいから有田さんから相談を受けていましたが、アンタッチャブルの番組ではないし、そこまで踏み込むのはどうなのだろうと思ってました。でも柴田さんにそれまで何度か出ていただいて、『今日は山崎さんを呼んでいます』といって、コウメ太夫さんなどが登場するくだりを繰り返してきていたので、『これは機が熟した。やろう』と。山崎さんや人力舎さんにも相談して実現しました」(ラリータ氏)

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