コンプラ時代に「ドッキリGP」はなぜ"笑える"のか 逆風のバラエティ、それでも笑いを諦めない矜持

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ドッキリGP
兄弟コンビ・ミキの昴生さんが、弟の亜生さん扮した獅子舞に延々とかまれ続けるドッキリ「秒で獅子舞がはなさない」。“正月の風物詩ドッキリ”として愛されている(写真:©️フジテレビ)

近年、テレビ業界においても無視できないほど“コンプライアンスの波”が押し寄せている。特にバラエティ番組では、ツッコミひとつとっても、すぐに「いじめではないか?」と炎上してしまうことが多々ある。

「コンプライアンスを気にするがあまり、テレビがつまらなくなった」という声も上がるほど、その影響は番組制作にも大きな影響を与えている。

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「コンプライアンス」という壁にどう向き合うのか

毎週土曜日19時からフジテレビ系で放送されている『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(以下、『ドッキリGP』)も、コンプライアンスという壁に向き合っている。総合演出を務めるフジテレビの中川将史さんは言う。

「よく、コンプライアンスがあるからテレビで表現できることが減った、という声を聞きますけど、それはちょっと違うなと思います。

確かに、昔やっていたバラエティ番組は過激です。でも、それらを今の価値観で見たら、笑えるものって半分もないような気がするんです。『これは今だと面白いとは言えない』というのがコンプライアンスの意識に近かったりするのかなと。

その時代によって笑えるものは少しずつ変わってきている。僕らも笑えないものは作りたくない。それは自然な流れだし、コンプライアンスに萎縮するつもりはありませんが、そういう感覚を番組作りの参考にしています」(中川さん)

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