コンプラ時代に「ドッキリGP」はなぜ"笑える"のか 逆風のバラエティ、それでも笑いを諦めない矜持

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

中川さんは現在、『ドッキリGP』の他に、timeleszの菊池風磨さんとシソンヌ長谷川忍さんがタッグを組んだ『何か“オモシロいコト”ないの?』の総合演出も担当している。双方、タイプの違うバラエティ番組だが、どちらにも共通して目指している「笑いの最終到達点」があるという。

「日本人全員、息もできなくなるくらい笑い転げている、というのが、僕がバラエティ番組を制作するうえでの最終到達点なんです。でもそれはもちろん難題で、100人中100人を笑わせるのは無理かもしれません。でもできるだけ、80~90人が笑える番組を目指して作ることがマスメディアにおけるテレビバラエティのあり方であり、義務だと思います。

ドッキリ番組に対しては特に『これはダメだ』『これはひどいじゃないか』という人たちがいるのもありますが、それでも、1人でも多くの皆さんに笑っていただき、明日からまた元気に仕事や学校に行って生活してほしいなと思ってドッキリを作っているんです」(中川さん)

フジテレビ
『ドッキリGP』総合演出の中川将史さん(写真:©️フジテレビ)

ドッキリは「ある種のドキュメンタリー」

ドッキリは台本があるトーク番組やコント番組とは違って、タレントの素が見える貴重なジャンルであり、ある種のドキュメンタリーという言い方が正しいのかもしれない。

世間から賛否両論の声も上がるドッキリ番組だが、「日本全国で笑いの渦を巻き起こしたい」と願い、来る日も来る日も新企画を生み続け、我々に爆笑を届けている“お笑い番組のプロフェッショナル”がいることを忘れないでいたい。

ジャスト日本 ライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

じゃすとにほん / Just Nihon

ライター、プロレス考察家。1980年福岡県出身、和歌山県在住。プロレスからビジネスジャンルまで、幅広く執筆活動を展開。現在アメブロで「ジャスト日本のプロレス考察日誌」を更新中。 著書に「俺達が愛するプロレスラー劇場 Vol.1」(ごきげんビジネス出版)「インディペンデント・ブルース」「プロレス喧嘩マッチ伝説」(いずれも彩図社)ほか多数。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事