芸人を開花させる「脱力タイムズ」の凄い作られ方 制作陣が語る「誰も見たことがない笑い」の裏側

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(写真提供:フジテレビ)

特番時代を含めると、今年で放送開始10年を迎えるバラエティ番組『全力!脱力タイムズ』(毎週金曜夜23時~、フジテレビ系。以下、『脱力』)。

コンビ活動を長く休止していたお笑いコンビ「アンタッチャブル」の復活の場となったり、全国放送での活動が消えていたアンジャッシュ渡部建氏の地上波復帰を放送したり。前編記事どこまでドッキリ?「全力!脱力タイムズ」の裏側)でも書いたように、『脱力』はたびたび、スクープともいえるような放送で話題をかっさらってきた。

最近ではオリエンタルラジオ・藤森慎吾氏がゲストの回では、次長課長・河本準一氏により、元恋人の実名が次々と暴露され、ネット上で話題となったりもした。

そもそも『脱力』は、最新ニュースや話題の論点について、ゲストや有識者たちが独自の視点で議論するという趣旨の番組だが、出演者も把握しないドッキリが随所に、巧妙に仕掛けられているという点で極めて特徴的な内容となっている。

番組を見る視聴者が遭遇するのは、緻密に計算された仕掛けに沿って演じる大物俳優たち、そして台本で見ていない思わぬ展開に直面して慌てふためく芸人たち。それを絶妙に盛り上げていくコメンテーターたち。それらの“いい意味で奇妙”な組み合わせだ。そして、視聴者は、予想外の展開とこみあげてくる笑いに知らずのうちに巻き込まれていく。

総合演出・有田哲平が手掛ける驚きの展開と笑い

これらの一連の企画は、キャスターを務めるくりぃむしちゅーの有田哲平氏が総合演出も兼ねる中で生まれているものでもある。

製作総指揮を取るプロデューサーの名城ラリータ氏はこう語る。

プロデューサーの名城ラリータ氏

「以前、バナナマンの設楽(統)さんが『芸人の能力をグラフにしたとき、有田さんは五角形に近い人』と評していましたが、まさに有田さんは“お笑いオールラウンダー”。有田さんは『出演者をこうやって面白くしよう』という、見せ方の“最終到達点”が見えていて、それがどこにもなかった笑いを生み出すんです」

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