意外と知らない「1/3で割る」の"意味"を納得解説 「分数の割り算」を根本からきちんと理解する
例えば、6÷1/3って、どう考えればいいのでしょうか? 「6つのものを1/3つに分ける」というのは、なんだかよくわからないですよね。
このように、「何個のものをいくつに分ける」という考え方だけでは、分数の割り算が理解できなくなってしまうのです。
割り算を本質的に理解している人であれば、ここでつまずくことはありません。
割り算は「1当たり」を計算するもの
結論を言うと、割り算は「割合」を考えるためのものです。割合とは、元にする量を1としたときの、比べる量を表す数のことです。つまり割り算は「1当たり、いくつか」と解釈する必要があるのです。
たとえば、先ほどの「6つのお菓子があったときに、2人で分ける」を考えてみましょう。
このとき、「1人当たり、何個のお菓子を食べることができる」のでしょうか?
この場合、「2人当たり6個」ですから、「1人当たり3個」のお菓子ととらえて、答えは3になります。「6つのお菓子があったときに、3人で分ける」を考えると、「3人当たり6個」で、「1人当たり2個」となります。
割り算を理解するときに、「6つのものを2つに分ける」と考えるのではなく、「1当たりに直していく」と考える――同じことを言っているように聞こえるかもしれませんが、こう考えると「分数の割り算」の意味がわかります。
たとえば、6÷1/3は「1/3あたり6なら、1あたりはいくつか」という意味になります。ということは、1/3と1を比べて、3倍になるので、6を3倍して18となります。
これは、ピザで考えるともっとわかりやすいかもしれません。
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