マイホーム探し「中古戸建て」を見るポイント4つ 「持ち家」を望む若い世代に人気だが注意点は?

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3つ目に重要なのが、「将来住み替えるかどうか」という点だ。

先ほど述べたことにも関連するが、転職など仕事面をはじめ、家族構成などのライフスタイルの変化により同じ住宅に住み続けるのが難しくなるケースは多々ある。

もし住み替えるのであれば、「売りやすい」場所を選ぶことも大きなポイントだ。特に戸建ては、マンションよりも、売れるまでに時間がかかるケースが多い。駅からの距離などのアクセス、災害リスクなどさまざまな観点から、「将来売却できるか」を考えておく必要がある。

建物の性能を見るポイントとは?

そして4つ目が、建物の性能の部分だ。中古戸建てを購入するにあたり、最も気になるのが「耐震」などの建物性能だという方も多いだろう。

耐震性を見る上で目安となるのが、人命を守るため建築基準法で定められている耐震基準や、建物自体の強さを示す耐震等級である。1950年に定められた耐震基準は1981年6月を契機として新耐震基準に見直され、木造住宅では2000年にさらに厳密なルールが定められている。

住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)で定められた耐震等級についても、1~3という形でそれぞれ建物の強さを示す目安が存在する。

しかし中古戸建ての耐震性能は、これらの規定だけでは判断できない難しさがある。

たとえば一般的な木造住宅では、10~15年ぐらいで屋根や外壁のメンテナンスが必要になってくる。窓などの開口部周りに用いるシーリング部分の劣化などが進むと雨漏りが起こり、どんどん内部へと浸入していき、築年数とともに被害が大きくなっていく。

屋根の場合は雨漏りという形で気づきやすいが、厄介なのは壁側からの雨漏りだ。壁側から水が入っていても、室内で明らかになるまでには時間を要するケースが多い。気づかずにじわじわと壁の中を通って床下まで到達し、最終的には土台が腐食する事態にまでつながってしまう。

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