愛知県小牧「航空自衛隊の唐揚げ」で狙う町おこし 「甘辛スパイシー米粉空上げ」のレシピを提供
市内の飲食店で提供されているのは、航空自衛隊小牧基地(以下、小牧基地)の「甘辛スパイシー米粉空上げ」。そのネーミングから名古屋名物の手羽先唐揚げをイメージしているのがわかる。
「もともと小牧基地さんも地域の活性化に寄与したいという思いがあったわけです。ちょうど航空自衛隊では空自空上げの知名度を高めたいという時期でもあったので、コラボでなにかできないかというお話をいただいたのがはじまりです」と話すのは、小牧商工会議所の中小企業相談所次長の三輪洋一郎さんだ。
名古屋コーチンとのコラボを模索
昨年6月、小牧基地内で甘辛スパイシー米粉空上げの試食・意見交換会が行われた。小牧商工会議所の呼びかけにより集まったのは、市内の名古屋コーチン料理専門店や食品加工会社、養鶏業者など6社。
あまり知られていないが、小牧市は名古屋コーチンと深い関わりがある。明治初期、維新によって職も身分も失った元尾張藩士の海部壮平・正秀兄弟が成鶏を飼い始めた地が東春日井郡池林村(現在の小牧市池之内)で、掛け合わせを何年も続けた末に地鶏と中国生まれの鶏、バフコーチンの掛け合わせによって名古屋コーチンが生まれた。つまり、小牧市は名古屋コーチンの発祥地なのだ。
小牧商工会議所は名古屋コーチンの普及に向けた取り組みも積極的に行っているため、当初は小牧基地の空自空上げを名古屋コーチンで作ることができないかと考えていた。
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