愛知県小牧「航空自衛隊の唐揚げ」で狙う町おこし 「甘辛スパイシー米粉空上げ」のレシピを提供

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小牧基地のレシピを忠実に再現する必要はなく、米粉を使ったグルテンフリーの唐揚げであり、甘辛いタレを使うこと、地産地消という観点から愛知県産の醤油やみりんを使うことが条件。愛知県は醸造が盛んな土地でもあるため、決してハードルは高くない。それ以外の部分、例えば下味の味付けや味変アイテムは認定店ごとにアレンジできる。

甘辛ダレに負けない鶏のコクと旨味

次に訪れたのは、肉や魚介、野菜、調味料に至るまで、すべて天然ものや農薬不使用にこだわった自然派レストラン「シェ シュシュ」。オーナーシェフの清水勝久さんはもともとフレンチのシェフだが、生産者たちの想いを伝えるべく、食材そのものの美味しさを追求し続けているうちに料理のジャンルにこだわりがなくなってきたという。

「小牧商工会議所から空自空上げの話を聞いて面白そうだと思って作ってみました。認定されたのは昨年10月です」と、清水シェフ。

空自空上げ定食
自然派レストラン「シェ シュシュ」のランチ「空自空上げ定食」2300円は、週1回のペースで提供(筆者撮影)

目の前に運ばれたのが「空自空上げ定食」。メインの空自空上げは、徳島県産の神山鶏。たっぷりのサラダは、契約農家から届けられた10品目以上の野菜を使用。小鉢やご飯、味噌汁も付く。

空自空上げを頬張ってみて驚いた。神山鶏のコクと旨味が甘辛ダレに負けていないのだ。むしろ、タレやスパイスが鶏の旨味を引き出しているように思えた。そして、店の名物といわれるこだわりの一品でもあるサラダも野菜そのものの味が濃厚で、口の中に広がった辛さをリセットしてくれる。たしかに唐揚げであるのは間違いないのだが、食べ慣れているジャンキーなそれとはまったくの別物である。少し残念(?)なのは、毎日提供していないことだ。

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