親子にとって「中学受験がそんなに悪くない」理由 ポストコロナで「中受」の負担は少し軽くなった
「急性白血病と診断されます」。診断後、即休職、翌日入院。人生に突如発生する「電源オフ」、そんな生活の強制終了をどう乗り越えるのか。
そのヒントになればと願いつつ、「人生における電源オフ」を迎えた経験を振り返ったのが、山添真喜子氏の『経営コンサルタントでワーキングマザーの私がガンにかかったら』である。氏は2018年の8月より、9カ月間、入院した。退院後には、通院による維持療法、加えてコロナ禍、猛暑による体調不良なども加わって、3年超の休職をすることになった。2021年秋に職場復帰した。今回は、コロナ以前/以後の中学受験と、オンラインについて語っている。
母親不在の生活で勉強するということ
「これでやっと、テキストや参考書が捨てられる。待ちに待ったこの日がやっと来たな」
次女の中学受験が無事に終わった2月某日。かなりのスペースを陣取っていた塾のテキスト、参考書や関連プリントを捨てるため、朝から廃棄物の仕分けを始めた。
「一気にいらなくなったテキスト類を捨てられるのは、マンション居住者の特権なのでは?」などと考えながらマンションのごみ捨て場と自宅を何往復もした足取りは、軽かった。
整理をしている最中、ちょうど4年前、2020年に長女が中学受験をしたときに使った参考書やプリント類も出てきた。
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