親子にとって「中学受験がそんなに悪くない」理由 ポストコロナで「中受」の負担は少し軽くなった

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数年後、長女は大学受験を経験することになる。でも、こう考えればそれほど怖くないし、多少はリラックスしていどめるだろう。

「母親が白血病治療のため入院して長期間にわたり十分な伴走ができず、それもあって長女は6年生で苦しんだけど、1回目の受験もそう悪くなかったな」と今は思う。

親にも学びがある子供の受験

2回の中学受験をしてみて、あらためて私は結果だけでなくプロセスから得るものも重視する人間だったことを確認した。

中学校・高校と充実した生活を送っている姉を見ていたこともあり、次女は姉と同じ学校への進学を決めた。偏差値を基準にするのではなく自分にあった学校を選び楽しそうに通学する彼女を見て、最近になって次女の成長を素直に認められ、また今回の受験もよい経験だったと思えるようになった。

娘たちが揃って通学する姿を見ていると、私のなかでも6年間の中学受験生の伴走生活がやっと過去のものになったような感覚を覚え始めている。

山添 真喜子 コンサルタント

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やまぞえ まきこ / Makiko Yamazoe

1974年東京都生まれ。大学卒業後、ITコンサルティングファーム、監査法人、環境コンサルファームと外資系企業を渡り歩き、米コロンビア大学で行政学(環境政策)修士課程を修了。帰国後、国内系の総合シンクタンクに入社し、サステナビリティ経営を専門とするコンサルタントとして活躍。2人の娘を育てながらプロジェクトマネージャーとして多忙な日々を送っていた際、急性リンパ性白血病を発症。2018年7月末から9カ月にわたる抗がん剤治療を乗り越え退院。2020年8月に在宅にて維持療法を終了し、2021年秋に復職。「がんノート」の動画インタビューやインスタグラム等で情報を発信している。

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