親子にとって「中学受験がそんなに悪くない」理由 ポストコロナで「中受」の負担は少し軽くなった

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「あのときから4年も経っているのか……今回は前回の中学受験とはいろいろと違ったな」

2回目の中学受験生の伴走を終えてみてしみじみと感じたのは、4年前とはだいぶ違う景色が見えたということ。トータル6年間にもおよんだ中学受験生伴走生活に一区切りをつけるためにも、2回の受験を通じ、どう違うものが見えたのか振り返ってみたい。

2018年に急性リンパ性白血病を発症した私は、9カ月間入院し化学療法による治療を受けた。その年の8月に入院したとき、5年生だった長女は、母親不在の日常生活を送りながら塾に通い、宿題をこなし、テストに向けた勉強を一人で行わなければならなかった。

6年生で苦戦を強いられた姉

「この冊子を見ても、どんなことを習っているのかよくわからないなあ」

入院中の私の手元にあるのは、塾が配布した年間学習計画が記載されている冊子だけだった。子供の宿題の丸つけができたら、各単元の理解度や苦手な単元がわかったと思うが、それもかなわなかった。

私が退院したのは、塾では新6年生としての2カ月が経っていた2019年4月だった。「受験本番までまだ10カ月あるから、挽回できるはず」と当初は思っていたのだが、4教科の知識をインプットする5年生時に母親不在だったインパクトは予想以上に大きく、演習中心の6年生のカリキュラムでは苦戦を強いられた。

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