親子にとって「中学受験がそんなに悪くない」理由 ポストコロナで「中受」の負担は少し軽くなった

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母親不在の9カ月をなんとか乗り越え、6年生になってもコツコツと勉強に励む長女を私は心から応援した。「こんな大変な経験をして頑張っている子はそう多くないよ。とにかく来年2月までは頑張ろうね」と声がけし、不憫だなと思いながら長女の伴走を続けたことを覚えている。

2021年から本格的にスタートした次女の中学受験は、スタート時から全然違うものだった。長女と同じ塾に通ったので、カリキュラムやスケジュールが頭に入っていたし、宿題の進め方・月次テストの準備も要領を得ていて、すべてがスムーズだった。

仕事!家事!中学受験!忙しい…

一方で、次女の伴走のほうが大変だと感じたこともある。我が家では父親が単身赴任をしている関係で、ウィークデーは私が2人の娘の子育てを100%担当している。無事に治療を終えた私は、2021年10月に復職した。そのため、朝から夕食時までの勤務と家事をこなしながらの中学受験生の伴走は、てんてこ舞いの生活だった。長女が6年生のときは休職していたので、この仕事・家事・中学受験対応のジャグリング生活は初体験のものであった。

「在宅勤務ができなかったら、絶対に無理。コロナは大変だった。けれどその後の社会変化で、柔軟な働き方ができるようになったからジャグリング生活がなんとかこなせている……」

そう思うと、もし私が白血病を発症しないままで毎日出勤しているワークスタイルであったら、果たして長女の6年生のときの伴走は可能だったのか? と疑問がわいてきたのを覚えている。

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