「家を買うこと」は「災害リスク」と切り離せない。
「家は一生に一度の買い物」という考え方は、すなわち「30年以内に首都直下型地震の起こる確率は7割」などとされる災害リスクを、自分でローンごと引き受けることになる。
そう考えると、今の日本で「一生ものの家」を買うのは恐ろしすぎる選択ともいえる。
「住宅取得→売却→賃貸居住→住宅取得……」を繰り返す
リスクを小さくするためには、住宅(マンション)は10~15年で買い換え、人生で2~3回買うことをおすすめする。
この手法を、筆者は「サンドイッチ売買」と名づけた。「住宅取得→売却→賃貸居住→住宅取得」と、賃貸を挟んだ住宅取得戦略だ。
できれば安値期に購入し、高値期に売り、売却益を確定したうえで賃貸に住む。相場が下がったところで再取得する。
こうしたサイクルを2度、3度と繰り返すのだ。
「そんなことをするのは面倒」と感じる人もいるだろう。
しかし、少なくとも「家は一生に一度の買い物」という思い込みだけは捨てて、「10~15年単位の住み替えプラン」をつねに念頭においてほしいのだ。
「サンドイッチ売買」は、現在の資産市場に対応した売買術であり、災害やインフレリスクにも対応している。
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